塗料の選び方・塗料紹介

塗料は家具や壁などの表面に塗ることで、皮膜を作り保護、美しく彩色、防カビなど特別な効果を付与するものです。屋内・屋外など使用シーンや、何を塗るかに合わせて適切な塗料の種類があります。

ですが、塗料にどのような種類があるかはあまり知られていないかもしれません。こちらでは塗料の選び方と、弊社でも取り扱いのある塗料をご紹介します。

塗料の選び方・塗料紹介

1 シリコン塗料 耐用年数 8年~12年

  • シリコン塗料
  • 特徴
    塗料の中でもスタンダードな普及品と言われている定番の塗料です。耐用年数や価格など総合的に見てバランスが良く、外壁塗装では多々採用されています。シリコン塗料は外壁・屋根の塗装で採用されてきた歴史が比較的長く、そのため外壁・屋根塗装の御見積を取得する際に数パターンの御見積の中の1つに入ることが多いです。シリコン塗料はツヤのある仕上がりとなり、光沢保持率が大変高い塗料で、より長い期間光沢を発揮し、綺麗な塗膜を維持させる事が出来ます。また、それなりの柔らかさも加味している塗膜となりますが、10年後程度に塗膜が固くなってしまい、追従性に少々劣るところがあります。

  • 弊社取り扱い塗料
    ・日本ペイント オーデフレッシュSi100III
    ・日本ペイント 水性シリコンセラUV
    ・日本ペイント ピュアライド水性UV プロテクトクリヤー
    ・SK 化研 水性セラミシリコン
    ・SK 化研 水性セラタイトシリーズ
    ・関西ペイント セラM シリコンIII
    他多数...

2 遮熱塗料 耐用年数 遮熱シリコン 10年~12年 遮熱フッ素18年~20年

  • 遮熱塗料
  • 特徴
    文字通り、遮熱効果を発揮する塗膜です。 太陽光エネルギーを跳ね除ける効果があるので、太陽光を跳ね除けて熱さを塗膜に浸透させない効果を発揮します。夏の熱い太陽光を跳ね除けてくれますので、猛暑のような夏でも太陽光の影響を妨ぐ事が出来ます。その温度差は、2~3度程度と言われています。また自治体によって遮熱塗料を使う事でCO2増加に歯止めを効かせる事が出来るため、省エネ住宅にリフォーム出来るという事で補助金を給付する制度があります。断熱効果はないため冬場に寒さから建物を守る力は持っていません。

  • 弊社取り扱い塗料
    ・日本ペイント サーモアイウォールシリーズ
    ・SK 化研 クールテクトシリーズ
    他多数...

3 断熱塗料 耐用年数 ※塗料により変動 詳しくはお問い合わせください

  • 断熱塗料
  • 特徴
    断熱塗料は、膜厚をつけるタイプのものが多く、塗膜の熱伝導率を低く抑えたもので、いわば熱を伝えにくくする塗料です。遮熱塗料は、太陽光を反射させて塗装面の温度上昇を抑える塗料です。断熱塗料、遮熱塗料の明確な定義はなく、上記の両方の性能を併せ持つとメーカーが謳っている塗料も存在します。また、熱伝導率を下げるので、遮熱塗料とは異なり、冬場は室内の暖かい空気を外に逃しません。夏涼しく、冬暖かい家になります。断熱塗料を塗った外壁と屋根は、他の塗料を塗ったところより最大で10~13℃前後、表面温度が低くなります。そうなると当然室内の温度も変わってきます。
  • 弊社取り扱い塗料
    ・株式会社オプティマス ハイドロサーモ ダークサーモ
    ・株式会社シンマテリアルワン キルコ(キルコート)
    ・東日本塗料株式会社 断熱コートEX
    ・株式会社日進産業 ガイナ(GAINA)
    他多数…

4 ラジカル塗料 耐用年数 15年前後

  • ラジカル塗料
  • 特徴
    ラジカル塗料は、従来の合成樹脂の主成分(ウレタン・シリコン・フッ素)とは別軸で考えた塗料で、ラジカル制御とは、塗装の劣化因子である「ラジカル」を抑制することです。劣化因子を抑制するため、塗装が劣化する速度を緩和できます。2012年に日本ペイント株式会社が世界ではじめてラジカル塗料を販売して、現在はエスケー化研株式会社、関西ペイント株式会社といった他社でも販売しています。一般的に使う「シリコン塗料」と比べて耐久性が格段に高いメリットがあります。ラジカル塗料はシリコン塗料との価格差が小さいため、耐用年数に対するコストパフォーマンスが高い塗料だと言えます。現在ではシリコン塗料よりも一般的に使われる塗料となっております。
  • 弊社取り扱い塗料
    ・日本ペイント パーフェクトトップシリーズ
    ・SK化研 プレミアムシリコン
    ・関西ペイント アレスダイナミックTOP
    ・アステックペイント 超低汚染1000Si-IR
    他多数…

5 フッ素塗料 耐用年数 20年前後

  • フッ素塗料
  • 特徴
    フッ素塗料の最も大きなメリットは、耐用年数の長さです。
    また、耐摩耗性が高く、光沢を長く保持することができます。シリコン塗料の光沢は、10年で20%減少するのに対し、フッ素塗料は、20年で10%の減少です。そのため、時間が経過しても、塗装時の美観を維持することができます。
    独特の美しい光沢感があり、汚れにくく劣化しにくいフッ素塗料の外壁は、ご自宅を高級感のある外観に仕上げたい方にも適しています。高価なので当然ではあるのですが、値段以上のハイグレードな体裁と耐久性を備えています。
  • 弊社取り扱い塗料
    ・日本ペイント ファイン4Fセラミック
    ・日本ペイント ピュアアイランドUVプロテクト4Fクリヤー
    ・日本ペイント デュフロン4FⅡフレッシュ
    ・アステックペイント フッ素REVO-1000IR
    ・SK化研 クリーンマイルドフッ素
    ・SK化研 スーパーセラタイトF
    ・関西ペイント セラMフッ素
    ・菊水化学工業 キクスイ SP パワーフッ素
    ・菊水化学工業 水系ファインコートフッ素
    他多数…

6 無機塗料(ハイブリッド塗料) 耐用年数 20年~25年

  • 無機塗料(ハイブリッド塗料)
  • 特徴
    無機塗料とは、フッ素以上の耐久性を誇る次世代塗料です。2006年ごろから出てきた新しい塗料で、今では塗料メーカー各社が戸建向け製品をどんどん開発・発売しています。
    無機塗料はセラミックやケイ素などの無機物を主成分としており、寿命が長く、他の塗料と比較しても高い耐候性を誇る塗料です。この塗料を選択した場合メンテナンスフリーとする事が出来ます。手間がかかりにくい外壁となると、外壁の素材自体や建物に悪影響を与えず済みますので、建物の長寿命にも役立てる事が出来ます。この様に塗料としての性能が物凄く高い塗料であり、塗料としてとても理想的な要素がふんだんに詰まった優秀な塗料です。
  • 弊社取り扱い塗料
    ・日本ペイント セラミックトップG
    ・アステックペイント 無機ハイブリッドウォール
    ・SK化研 スーパーセラタイトF
    ・関西ペイント アレスダイナミックMUKI
    ・ダイフレックス スーパーセランフレックス
    ・KFケミカル KFワールドセラシリーズ
    他多数…

7 光触媒 耐用年数 25年~30年

  • 光触媒
  • 特徴
    光触媒の一番の特徴としては「セルフクリーニング効果」があることです。
    光触媒塗料が太陽の光にあたると、塗料に含まれる酸化チタンが活性酸素を作り出し、表面についた汚れを分解します。そして、雨が降ると汚れと塗膜の間に水が入り込み、分解された汚れなどを流して、きれいな状態を保ちます。そしてこちらは親水性の塗料になります。
    もう一つの特徴として塗料メーカーによって差はありますが耐用年数が無機塗料同様に長寿命というところです。
    「空気清浄効果」も兼ね備えており、紫外線があたると発生する活性酸素は、自動車の排気ガスなどに含まれる窒素酸化物や硫黄酸化物などを酸化させて、空気中から除去します。そのため、塗装した建物の周囲の空気をきれいにする効果があります。
    全ての塗料の長所をこの塗料に集約したといっても過言ではありません。
    綺麗な外観を長期的に維持したい方や一度塗装してメンテナンスフリーにしたい方にオススメな塗料です。
  • 弊社取り扱い塗料
    ・★ピアレックス・テクノロジーズ ピュアコート(フッ素系アイオノマー+光触媒の世界初の特許技術(特許4522886号)
    ・日本特殊塗料株式会社 エヌティオ
    ・株式会社オプティマス オプティマスホワイトペイント

外壁がサイディングボードのお客様

目地シール(目地コーキング)
  • 特徴
  • 外壁をどんなに高機能な外壁材で覆っても、外壁目地のコーキングが劣化していれば、劣化した目地から雨水や湿気が外壁内部に侵入し、土台や柱が腐ったりカビが生えたりして、家屋自体の耐久性が落ちる原因にもなるため、目地は外壁の他の部分と同じようにメンテナンスに十分に気を配る必要があります。そしてコーキングは、シーリングとも呼ばれクッションのような役割を持っています。コーキングには可塑剤と呼ばれる弾力性を持たせる成分が含まれており、お家への水の浸入を防ぐ、地震などによる揺れの負担を緩和するなど非常に重要な役割を持っています。サイディングボードのお客様で塗装をご検討の際に、塗料選びだけではなく見積書内にあるコーキング(シール)材がどういったものが使われているのか確認しましょう。高品質な塗料を選んでもコーキング材の寿命が10年のものでは塗料のパフォーマンスを最大限に発揮できません。
  • 弊社取り扱い塗料
  • ・サンスター ペンギンシール
  • ・オートン化学工業株式会社 オートンイクシード
  • ・サンライズ株式会社 SR シール
  • ・コニシ 変成シリコンコークノンブリードLM
  • ・積水フーラー 変成シリコ ン― LM
  •  他多数...

一部のハウスメーカーサイディングシールに関して

コーキングとガスケットの違いとは
1
コーキングは外壁と外壁の繋ぎ目に粘土のあるコーキングを注入し、乾燥させることで弾力を持たせることができます。一方、ガスケットは完成した部材を外壁と外壁の間に押し込んで作業を行います。押し込んだことによるゴムの反発力によってサイディング外壁と密着し、防水効果を発揮するのです。
コーキング
2
新築時のコーキングの耐久年数は10年前後と言われます。リフォームや改修工事の際は高耐久のコーキング材を使用することは多々ありますが、なぜか新築時のコーキングの耐久年数は短い印象です。コーキングは紫外線の影響を受けて硬化し、弾力性が低下していきます。そのためコーキングの上に塗装がされているかどうかによって耐久性に変動があります。ガスケットの耐久年数は約 30 年ほどと言われています。10年前後の交換は不要のため塗装時のコーキングの打替えのような費用がかかりません。しかし、経年劣化によってガスケットがはがれてしまった場合には近年のコーキング材も良質なものが増えてきていて30年耐久のコーキングもあるくらいです。その場合コストパフォーマンスや職人の手間なども考えてコーキング材で対応することがかなり増えています。
ガスケット

上へ戻る